担当のFPはいい人で、説明も分かりやすかった。それなのに、もらった提案の紙を前にすると、次回の返事を思って落ち着かない。そんな人に向けて書きます。
FP1人の意見で決めていいかどうかは、その人を信用できるかではなく、比べる物を自分が持っているかで決まると僕は考えています。持っていないなら、同じ証券をもう1か所で見せてから決めても遅くありません。
僕は2019年10月27日、5か所目の相談を喫茶店で受けました。担当の人は親切でした。それでも、担当1人の意見に頼る形が不安でした。
3日後、別の窓口で3社の見積もりが机に並んだとき、その不安は出ませんでした。2つの日の違いを書きます。
FP1人の意見で決めていいか迷ったとき、僕が足りなかったのは相手への信用ではなく、比べる紙でした。同じ証券をもう1か所で見せてください。
のろべえ|「みんなの保険見直し体験談」運営者。40歳・メーカーの総務で働く会社員。川崎市で妻と子ども2人と暮らしています。
- 2009年から保険を10年放置
- 夫婦の保険料は月43,600円
- 2019年に窓口を5か所回った
- 見直し後は月19,800円
- 2級FP技能士(2021年合格)
- 住宅ローンアドバイザー
仕事では社内の団体保険の取りまとめと年末調整を担当。証券を開いて、並べて、比べるところから書いています。プロフィールの続きを読む
FP1人の意見で決めていいかは、比べる物があるかで決まる
FP1人の意見で決めていいかは、比べる物が手元にあるかどうかで決まります。これは5か所を回った僕の見方で、公的な目安ではありません。
親切さと妥当さは別のもの
担当の人が親切かどうかと、提案が自分に合っているかどうかは、別々に確かめるものです。片方がよければもう片方もよい、とは言えません。
親切な人の提案を確かめるのは、その人を疑うこととは違います。
確かめるのは人柄ではなく、紙に書かれた中身です。そう分けると、後ろめたさは小さくなります。
僕が決めてよいと思う3つ
1人の意見のまま決めてよいのは、次の3つがそろっているときだと僕は考えています。
- 選んだ理由を自分で言える
- 同じ条件の数字を2つ見た
- 家族に中身を説明できる
3つは、僕が2019年に契約を決めた日にそろっていたものです。何人に相談すればよいかを決めた公的な目安は、探した範囲では見つけられませんでした。
1つもそろっていないなら、返事を少し待ってもらってから決めても遅くありません。待ってもらう一言は、あとの手順に書きます。
申込の前に確かめる書面
申込の前には、内容が自分の希望に合っているかを確かめる場面があります。生命保険文化センターは、「意向確認書面」で確かめることが大切だとしています。
同じページには、分からない点は生命保険会社や営業職員、保険代理店に説明を求めて理解することが大切、という内容もあります(2026年10月13日に確認)。
分からないまま進めないための書面は、用意されています。自分の言葉で理由を言えないうちは、署名の手前で止まってかまいません。
FP1人の意見で決めていいかは、担当の人の人柄では決まりません。選んだ理由を自分で言えるか、同じ条件の数字を2つ見たかで確かめてください。
親切な担当1人に頼るのが不安だった僕の体験談
僕は5か所目の相談で、親切な担当の人1人の意見に頼ることが不安になりました。不安の元は相手ではなく、僕の持ち物のほうにありました。
5か所目は喫茶店だった
5か所目は2019年10月27日の日曜、喫茶店での相談でした。保険見直しラボの訪問相談です。
コーヒーを前に、夫婦の証券を1本ずつ見てもらいました。隣のテーブルが近かったので、保険料の額を口にするときは声を落としています。
この日は一覧表を出す前に、「入院の保障が3本重なっています」と自分から言えています。
| 日にち | 2019年 10月27日(日) |
|---|---|
| 場所 | 喫茶店 |
| 相手 | 保険見直しラボ |
| 契約 | していない |
担当の人は親切だった
担当の人は親切でした。不満に思ったことは、1つもありません。
それでも残ったのは、この人1人の意見に頼って決めることになる、という落ち着かなさでした。
その席でどんな提案が出たかを、書けるだけの記録は残っていません。残っているのは、親切だったことと、不安だったことの2つです。
不安の元は僕の側にあった
不安の出どころは、同じ条件で横に並べて比べられる物を、僕がその席に持っていなかったことです。相手の落ち度ではありません。
同じ月の5日、1か所目の窓口でも、僕は出された提案がよく見えて申込の直前までいきました。止めたのは妻です。僕は33歳でした。
決めかけた日も不安になった日も、同じ条件でそろえた紙は僕の前にありませんでした。家には前の窓口でもらった提案の紙がありましたが、中身がばらばらで、横に置いても比べ方が分かりませんでした。
僕は親切な担当の人1人の意見に頼るのが不安でした。足りなかったのは相手への信用ではなく、同じ条件で横に並べて比べる物です。
5か所の提案は全部違い、3社の紙で僕の不安は消えた
5か所で相談した結果、提案は5か所とも違いました。そして、3社の見積もりが1つの机に並んだ日には、1人に頼る不安が出ませんでした。
喫茶店の3日後の10月30日、水曜の19時に、保険見直し本舗の2回目へ行きました。机には、3社の見積もりが印刷して並べてありました。
- 条件は3枚とも同じ
- 安い紙は月2,400円
- 高い紙は月3,300円
3枚とも、死亡時に月10万円が65歳まで出る内容でそろえてありました。いちばん高い紙と安い紙の差は、計算すると月900円でした。
このとき話していた担当の人も、1人です。それでも不安が出なかったのは、比べる紙が3枚あったからだと思っています。
「持ち帰って奥さんと決めてください」の一言を、僕はこの窓口の担当の人からもらっています。何回目の席だったかは記録がありません。申込は、家族で行った11月9日です。
- 5か所の提案は全部違った
- 1か所だけでは判断できない
- 同じ条件なら数字で比べられる
2人目に聞いたら、かえって迷うのでは、と心配する人もいると思います。僕も、家で並べた提案の紙が3枚目になったあたりで混乱しました。
抜け出せたのは、だれか1人を信用できるかで決めるのをやめて、説明に納得できた所を選ぶと決めてからです。そう決めると、提案がばらばらなことは困りごとではなくなりました。
5か所の提案は全部違いましたが、同じ条件の3社の紙が並んだ日は不安が出ませんでした。比べる紙があったので、僕は決められました。
担当に悪いと思わずに、もう1か所で見せる手順
もう1か所で見せるのは、担当の人を疑うためではなく、自分が比べる物を持つためです。4つに分けました。
返事の日を先に延ばす
最初に、返事の日を延ばしてもらいます。理由は一言で足ります。
- 家族と話す時間がほしい
- 返事は2週間後にしたい
- 決めたらこちらから連絡する
日にちを延ばす連絡や取り消しの連絡のしかたは、保険相談の2回目に行きたくない人へに分けて書いています。
証券と提案の紙をまとめる
次に、いまの保険証券と、もらった提案の紙を1つの袋に入れます。もう1か所で話を始めるのに要るのは、この2つです。
僕は、同じ証券の束と自分で作った一覧表を、5か所すべてに持って行きました。同じ物を見せたので、違いが提案の違いだと分かりました。
もう1か所で同じ物を見せる
複数の会社の保険を扱う窓口を1つ予約して、同じ証券を見せます。ほかで相談していることを、どちらの担当の人にも伝える決まりはありません。
伝えるかどうかは自由で、伝えるなら「ほかでも1回見てもらいます」で足ります。回る数や順番で迷う人は、保険相談のはしごは失礼かを先に読んでください。
席では、提案をもらう前に「どの保険を残すか」を先に聞いてみてください。僕が契約した窓口は、残す1本の話から始まりました。
違いの理由を聞いて決める
提案が違ったら、どちらが正しいかではなく、なぜ違うのかを両方に聞きます。理由に納得できたほうを選べば足ります。
決める前に、いまの保険を先にやめるのは避けてください。生命保険文化センターの「解約」のページには、「一度解約した生命保険は元には戻りません」とあります。
僕の場合、新しい保険の成立が12月1日、古い特約をやめたのはそのあとの12月中旬でした。
担当のFPに悪いと思わなくて大丈夫です。同じ証券をもう1か所で見せるのは、相手を疑うためではなく、自分が比べる紙を持つためです。
もう1か所に行けないとき、同じFPに頼めること
時間がなくてもう1か所に行けないなら、いまのFPの人に「比べる物」を頼む方法があります。相手を試すのではなく、自分が理由を言えるようになるための頼みごとです。
- 同じ条件で別の会社の数字
- 残してよい保険とその理由
- この案をやめた場合の困りごと
上の3つは一般的な頼み方の例で、僕がその席で使った言葉ではありません。僕の場合は、2回目に3社の紙が先に用意されていました。
急いで決めなくてよい作りを、公式サイトに書いている会社もあります。保険見直しラボの公式サイトには、「基本的に初回で保険商品をご提案することはございません」とあり、相談は基本的に「2回~4回」と書かれています(2026年10月13日に確認)。
同じサイトには、「過度な営業行為や失礼な対応があった場合はコンサルタントの変更を承ります」という案内もあります。僕の担当だった人は親切だったので、この仕組みを使う場面はありませんでした。
- 初回は基本的に提案なし
- 相談は基本的に2回〜4回
- 担当の変更の案内がある
保険見直し本舗の「保険相談の流れ」では、プランの提案は「ご希望の場合のみ」とされ、取扱保険会社は40社以上と書かれています。
いまの提案が妥当かを自分だけでは比べられないときは、証券と提案の紙を持って、複数の会社を扱う窓口で1回見てもらう方法があります。その結果、いまのFPの人の案に戻ることになっても、それは納得して決めたことになります。
無料で相談に乗ってもらうこと自体が引っかかる人は、保険相談はなぜ無料なのかで仕組みを確かめてみてください。
もう1か所に行けないときは、いまのFPの人に、同じ条件で別の会社の数字も見せてもらえるか聞いてください。比べる紙が1枚増えます。
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参考記事:保険見直しサービスのおすすめ人気ランキングTOP10
FP1人の意見で決めていいか迷う人のよくある質問
- FP1人の意見で、保険を決めていいですか?
-
選んだ理由を自分の言葉で言えて、同じ条件の数字を2つ以上見ているなら、決めてよいと僕は考えています。これは僕の見方で、公的な目安ではありません。どちらも欠けているなら、返事を待ってもらってください。
- FPがいい人なのに、1人の意見だけでは不安になるのは失礼ですか?
-
失礼ではありません。僕も2019年10月27日の相談で、親切な担当の人1人の意見に頼ることが不安でした。不安の元は相手ではなく、比べる物を僕が持っていなかったことです。
- FP1人の意見で決める前に、ほかのFPや窓口にも相談していいですか?
-
かまいません。相談先を1つにしぼる決まりは、僕が探した範囲では見つけられませんでした。僕は同じ証券を持って5か所で相談し、提案は5か所とも違いました。
- ほかでも相談していることは、担当のFPに伝わりますか?
-
僕には分かりません。確かめられる資料を見つけられませんでした。気になる人は、個人情報の扱いをそれぞれの公式サイトで確かめてください。
- FP1人の意見ではなく2人に聞いて、提案が違ったらどうすればいいですか?
-
どちらが正しいかではなく、なぜ違うのかを両方に聞いてください。僕も提案の紙が3枚目になったあたりで混乱し、説明に納得できた所を選ぶと決めてから落ち着きました。
- FP1人の意見で決めていいか迷うとき、返事はどのくらい待ってもらえますか?
-
決まった日数は見つけられませんでした。「家族と話したいので2週間後に返事します」と日にちを伝えてください。保険見直しラボの公式サイトには、相談は基本的に2回〜4回とあります。
- のろべえさんは、親切だった5か所目のFPと契約しましたか?
-
していません。契約したのは3か所目の保険見直し本舗です。5か所目の担当の人に不満があったのではなく、3社の見積もりを並べて比べられた窓口を選びました。
- FP1人の意見で決めたあとで不安になったら、どうすればいいですか?
-
申込から日が浅いなら、申込のときに受け取った書面で、申込を取り消せる期間があるかを先に確かめてください。分からなければ、保険会社に問い合わせるのが確かです。
- 担当1人を信じていいか不安なとき、担当を替えてもらうことはできますか?
-
会社によります。保険見直しラボの公式サイトには、過度な営業行為や失礼な対応があった場合はコンサルタントの変更を受ける、という案内があります。ほかの会社は、公式サイトか問い合わせ先で確かめてください。
- FP1人の意見で決めていいか分からないのは、知識が足りないからですか?
-
知識の量より、比べる物の数だと僕は思っています。僕は当時FPの資格を持っていませんでしたが、同じ条件の紙が3枚並んだ日は、1人に頼る不安が出ませんでした。
まとめ:FP1人の意見で決める前に、比べる紙を1枚増やす
FP1人の意見で決めていいかは、担当の人の人柄ではなく、比べる物を自分が持っているかで決まります。親切な人の提案を確かめるのは、疑うことではありません。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 親切さと妥当さは別のもの
- 理由を自分の言葉で言えるか
- 同じ条件の数字を2つ見る
- 返事は待ってもらうよう頼む
- 違いは理由を聞いて決める
決めた保険の保険料は、そのあと何年も口座から落ちていきます。僕は1か所目で決めかけ、5か所目では親切な1人に頼るのが不安でした。どちらの日も、同じ条件でそろえた紙は僕の前にありませんでした。
返事の前に、同じ証券をもう1か所で見せてください。3社の紙が並んでから、僕は自分で選べました。
FP1人の意見で決めていいか迷うのは、相手を信じていないからではありません。僕も、同じ条件で比べる紙を持っていなかっただけでした。
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取扱は40社以上です


