給料明細で団体保険が引かれていると知ったら、止める・やめるより先に、行の名前と金額を紙に写して、勤め先の担当に3つ聞いてください。何のときにいくら出るのか、いつから入っているのか、変えられる時期はいつか、の3つです。
明細の控除の欄に、保険料らしい行がある。入った覚えがはっきりしない、または入っていたことを忘れていた。夫の明細を見て気づいた人も、本人に聞いてもらう中身は同じです。
ここで書くのは、健康保険や厚生年金の保険料ではなく、会社を通して入る団体保険の話です。明細のどの行がどちらなのかは会社ごとに作りがちがうので、迷ったら勤め先の担当に聞いてください。
僕は勤め先の総務で、団体保険の取りまとめを受け持っています。その僕が、自分の団体医療保険の月1,800円を、家の保険の数に入れていませんでした。入った年も、申し込んだときの紙も、いまは記録がありません。
給料明細の団体保険の行に気づいたら、行の名前と金額を写して、勤め先の担当に聞いてください。団体保険を取りまとめる僕も、自分の月1,800円を数に入れていませんでした。
のろべえ|「みんなの保険見直し体験談」運営者。40歳・メーカーの総務で働く会社員。川崎市で妻と子ども2人と暮らしています。
- 2009年から保険を10年放置
- 夫婦の保険料は月43,600円
- 2019年に窓口を5か所回った
- 見直し後は月19,800円
- 2級FP技能士(2021年合格)
- 住宅ローンアドバイザー
仕事では社内の団体保険の取りまとめと年末調整を担当。証券を開いて、並べて、比べるところから書いています。プロフィールの続きを読む
給料明細で団体保険が引かれてると知らなかったとき、先に知る3つ
明細の1行だけでは、何の保険かは決まりません。会社を通す保険には団体保険と団体扱いがあり、全員で入る物と選んで入る物があり、行の名前は会社ごとにちがうからです。
団体保険と団体扱いは別
勤め先を通して保険料を払う保険でも、団体保険と、団体扱いの個人の保険は別の物です。団体保険は、生命保険文化センターの「団体保険」の説明によると、契約者は企業などの団体で、入るのはその団体に所属する人です(2026年10月7日確認)。
団体扱いは、個人で契約した保険の払い方の1つです。同じセンターの団体定期保険についてのエッセイの注記に、「勤務先が従業員などから保険料を徴収し、生命保険会社へまとめて払い込む」とあります。
| 形 | 契約者 |
|---|---|
| 団体保険 | 勤務先などの 団体 |
| 団体扱い | 自分 (個人の保険) |
どちらの形なのかは、明細の行だけでは決まりません。自分で申し込んだ個人の保険の証券が家にあり、その保険料が給与から引かれているなら団体扱いかもしれない、という見当までです。確かなことは勤め先の担当に聞いてください。
共済など、この2つのほかの名前の行がどれに当たるのかは、僕が開いた資料の範囲では書けません。その行も、同じように担当へ聞く行に入れてください。
全員で入る物と選ぶ物
団体保険には、全員が入る物と、自分で選んで入る物があります。同じエッセイには「従業員が全員加入するものと任意加入のものがあり」と書かれ、保険料も勤務先が負担する物と従業員が負担する物がある、と続きます。
入った覚えがないとき、あなたの保険がどちらの形なのかは、僕には言えません。覚えがないからといって、まちがって引かれていると決めつけないでください。先に、いつの申込なのかを担当に聞きます。
- 全員加入か任意加入か
- 保険料はだれの負担か
- 申し込んだのはいつか
聞いても納得がいかないときにどこへ持って行くかは、この記事では書けません。最初の聞き先は、勤め先の担当と、募集の案内にある問い合わせ先です。
行の名前は会社ごと
明細にどんな名前で出るかは、会社ごとにちがいます。エッセイによると、団体定期保険には、勤務先ごとに「○○グループ保険」のような愛称が使われるそうです。
明細の行がその愛称で出るのか、別の名前で出るのかは、開いた資料には書かれていませんでした。行の名前から中身を決めつけず、分からない行は1行ずつ担当に聞いてください。
給料明細の団体保険の行は、名前だけでは何の保険か分かりません。団体保険なのか団体扱いなのか、全員加入なのか任意なのかを、勤め先の担当に聞いてください。
明細の1行を保険として見ていなかった僕の失敗談
僕は、給与明細に毎月出ていた団体医療保険の行を、保険として見ていませんでした。証券が手元になく、家の保険の数にも入れていなかった1本です。
知らないより見ていなかった
団体医療保険の行は、毎月受け取る給与明細の控除の欄にありました。引かれていると知らなかったというより、僕はその行を保険として見ていなかったのです。まともに読んだ覚えがありません。
保険だと気づいたのは2019年8月、家にある夫婦の保険証券を表に写した数日あとに、勤め先で自分の明細を見たときです。入っていたことを忘れていたのか、最初から頭に入っていなかったのかは、いまの僕には分けられません。
社内の団体保険を取りまとめる係なのに、自分の分は保険だと思って見ていなかったわけです。係であることと、自分の保険を数えていることは、別の話でした。資格を取ったあとも同じだったことは、FP3級を取ったら保険は見直せるかに書いています。
入った年はいまも書けない
この保険にいつ入ったのか、申し込むときにどんな紙を書いたのかは、いまも書けません。記録が残っていないからです。
| 項目 | いまの僕 |
|---|---|
| 月の保険料 | 言える (1,800円) |
| 入院1日の額 | 言える (5,000円) |
| 入った年 | 書けない |
| 申込の紙 | 記録がない |
月1,800円と入院1日5,000円という数字そのものは、いまも言えます。ただ、当時それをどの紙で確かめたのかは、記録にありません。なので、どの紙を見れば分かるのかを、僕の例として書くことはできません。
家に証券のある保険は、開けば入った年が書いてあります。証券のない保険は、自分で聞きに行かないかぎり、その欄が空いたままになります。
家のお金からは見えなかった
月1,800円は、給与が口座に入る前に引かれていました。家の口座の明細にも、財布にも、出ていく所が出てこないお金です。
1年にすると21,600円です(1,800円に12をかけた計算です)。金額が小さいから見落としたのではなく、見える場所が明細の1行しかなかったから見落とした、と僕は受け取っています。
表に足してみると、この保険は僕の入院の保障の3本目でした。数に入れていなかった1行が、ほかの保険と重なっていたわけです。
僕は給与から引かれていた団体医療保険の月1,800円を、証券がないので家の保険の数に入れていませんでした。入った年と申込の紙は、いまも記録がありません。
明細の1行が何の保険かを確かめる順番
確かめる順番は、写す、探す、聞く、並べるの4つです。当時の僕がこの順でやったという記録はなく、数に入れていなかった反省から並べた提案です。
行の名前と金額を写す
最初に、明細の行の名前と金額を、そのまま紙に写します。意味が分からなくても、書いてあるとおりに写してください。
- 行の名前(そのまま)
- 月の金額
- いつの月の明細か
保険料らしい行が2つ以上ある人は、行ごとに分けて写します。どの行が保険なのか迷うときは、迷った行もそのまま写しておいてください。
手元に届いた紙を探す
次に、会社から届いた紙の中に、その保険のことが書いてある物がないかを探します。募集や更新の案内、加入の内容を知らせる紙などです。
どんな紙が配られるのか、紙ではなく社内の画面で見る形なのかは、会社ごとにちがいます。僕が開いた公的な資料には、どの紙を見ればよいかまでは書かれていませんでした。
紙が見つからない人は、次の手順で聞けば足ります。僕も、申し込んだときの記録は手元にありません。
勤め先の担当に3つ聞く
3つ目に、勤め先の担当に聞きます。聞くのは、何のときにいくら出る保険か、いつから入っているか、変えられる時期はいつか、の3つです。
| 聞くこと | 分かること |
|---|---|
| 何のときに いくら出るか | 保障の中身 |
| いつから 入っているか | 入った年 |
| 変えられる 時期はいつか | 次に動ける月 |
聞き方の例は、「明細のこの行は何の保険で、中身はどの紙を見れば分かりますか」です。知らなかったと言うのが気まずければ、「家の保険を一覧にしているので」と前置きする手があります。
どちらも僕からの提案で、僕が勤め先で言った言葉ではありません。団体扱いの個人の保険だった場合は、中身を聞く先が保険会社になることがあるので、そこも一緒に聞いてください。
個人の保険と同じ紙に書く
最後に、分かった中身を、家にある個人の保険と同じ紙に1行で書きます。だれに、何が起きたら、いくら出るのか、月いくらか、の1行です。
4つのうち僕の記録に残っているのは、この最後の所だけです。明細で気づいて、家の表に1行足しています。紙を探したのか、だれかに聞いたのかは、書ける記録がありません。
並べると、ほかの保険と同じ保障が重なっていないかが見えます。重なっていなければ、その行は家の備えの1つとして、そのまま表に残ります。
金額が小さい1本を続けるかやめるかは、月2000円の保険でももったいないのかの記事で3つの問いに分けました。
明細の1行が何の保険かは、写す、探す、聞く、並べるの順で確かめられます。勤め先の担当に聞くのは、何が出るか、いつからか、変えられる時期はいつかの3つです。
団体保険を続けるかやめるかは、何の保険か分かってから
知らなかった保険だからといって、要らない保険だとは決まりません。続けるかやめるかは、中身を1行で言えるようになってから考えれば間に合います。
生命保険文化センターは解約のページで、解約した保険は元に戻らないと注意しています。入り直すときには健康上の告知が要ることも、団体保険の説明に書かれています。
手続きのできる時期にも決まりがあります。同じ説明によると、入る・見直すができるのは年1回などの決まった月だけ、という団体が多いそうです。
| 分かったこと | 次にすること |
|---|---|
| ただ1つの 備えだった | そのまま 続ける |
| ほかと 重なっていた | 残す1本を 先に決める |
| 中身が まだ分からない | 決めずに 聞き直す |
この表は僕の整理です。僕の場合は2つ目で、入院の保障が重なっていたので、手続きの時期を待って2020年4月に団体医療保険を抜けました。
抜けたのは同じ保障がほかにあったからで、団体保険そのものが悪かったわけではありません。個人の保険がない人にとっては、明細のその1行が、ただ1つの備えのこともあります。
募集の案内が届いて、これから入るかどうかを決める人は、会社の団体保険は入るべきかの記事を先に読んでください。入るか迷った3名の体験談も置いています。
夫の保障が会社の保険だけの家で何を確かめるかは、夫が会社の保険だけで不安な妻へに書きました。
給料明細で見つけた団体保険を続けるかやめるかは、何の保険かが分かってから決めてください。僕は入院の保障が重なっていたので、手続きの時期を待って抜けました。
分かった1行は、個人の保険と並べて1回見てもらう|僕が相談した窓口
何の保険かが分かったら、家の保険と同じ机に並べて、人に1回見てもらう方法があります。証券のない保険は、自分から出さないかぎり、相談の席でも数に入りません。
僕は2019年の秋に、証券の束と、自分で書いた一覧表を持って、保険の相談窓口へ行きました。証券のない団体保険は、表に書き足した1行を見せる形にしました。
契約した保険見直し本舗では、その1行もふくめて、入院の保障の重なりを整理してもらいました。
- 家にある保険の証券
- 明細の行を写した紙
- 団体保険の案内(あれば)
保険証券を持って行くかどうかは任意だと、保険見直し本舗の「保険相談の流れ」の注記にあります(2026年10月7日に開いたページです)。見直すところがないと分かったときは、いまの保険を続けるようすすめる、とも書かれていました。
証券のない団体保険の中身も見てもらえるのかは、公式のページに書かれていませんでした。予約のときに「給与から引かれている会社の保険も一緒に見てほしい」と伝えて、確かめてください。
当日の席の流れは、保険相談に行ってみた体験談で先に見ておけます。
話を聞くだけで帰れるのかが気になる人には、保険見直し本舗で相談だけした日の記事があります。
給料明細で見つけた団体保険の1行は、個人の保険の証券と並べて1回見てもらえます。僕は証券のない団体保険を、表に足した1行として相談の席に出しました。
あわせて読みたい関連記事です。
参考記事:保険見直しサービスのおすすめ人気ランキングTOP10
給料明細で団体保険が引かれてると知らなかった人のよくある質問
- 給料明細で団体保険が引かれていると知りませんでした。よくあることですか?
-
どのくらいの人がそうなのかを示す資料は、確かめられませんでした。団体保険を取りまとめる係の僕も、自分の月1,800円を家の保険の数に入れていませんでした。証券が手元にない保険は見落としやすい、と僕は思っています。
- 給料明細の団体保険は、入った覚えがなくても引かれることがありますか?
-
団体保険には、選んで入る物のほかに全員で入る物もある、と生命保険文化センターのエッセイにあります。あなたの保険がどちらなのかは、明細だけでは分かりません。いつの申込なのかを、勤め先の担当に聞いてください。
- 給料明細の団体保険料と、健康保険料は別の物ですか?
-
この記事でいう団体保険は、会社を通して入る民間の保険で、公的な健康保険とは別の物です。明細のどの行がどちらなのかは会社ごとに作りがちがうので、迷った行は勤め先の担当に聞いてください。
- 団体保険に入っていたことを忘れていました。今まで引かれた分はむだですか?
-
むだだったかどうかは、中身を確かめるまで決められません。何のときにいくら出る保険なのかを聞いて、ほかの保険と重なっていないかを見てからです。僕の場合は、入院の保障の3本目でした。
- 団体保険は証券が家にないのですが、中身はどこで分かりますか?
-
どの紙で分かるかは、団体ごとにちがいます。募集や更新の案内が手元になければ、勤め先の担当に「どの紙を見れば分かりますか」と聞いてください。僕の団体医療保険も、証券は手元にありませんでした。
- 夫の給料明細に団体保険の行があります。妻が中身を確かめられますか?
-
妻の立場で勤め先に問い合わせてよいのかは、僕が開いた資料には書かれていませんでした。行の名前と金額を一緒に紙へ写して、旦那さん本人から担当へ聞いてもらってください。持ち帰った案内は、2人で読めます。
- 給料明細で見つけた団体保険は、すぐやめたほうがいいですか?
-
急がなくて大丈夫です。生命保険文化センターの解約のページには、一度解約した生命保険は元には戻らない、とあります。何の保険かを確かめて、個人の保険と並べてから決めてください。
- のろべえは、会社の団体保険にいつ入ったのですか?
-
記録が残っていないので、書けません。申し込んだときの紙も同じです。言えるのは、月1,800円で、入院すると1日5,000円が出る保障だったことまでです。
- 給料明細に保険料らしい行が2つあります。どちらも団体保険ですか?
-
行の名前だけでは決められません。会社を通して入る団体保険のことも、個人で契約した保険を団体扱いで払っていることも、別の物のこともあります。行ごとに名前と金額を写して、1行ずつ勤め先の担当に聞いてください。
- 給料明細の団体保険を、保険の相談窓口で見てもらえますか?
-
保険見直し本舗の相談の流れのページでは、保険証券の持参は任意とされています(2026年10月7日確認)。証券のない団体保険をどう見てもらえるかは書かれていなかったので、予約のときに確かめてください。僕が証券と一緒に出したのは、表に足した1行です。
まとめ:給料明細の団体保険は、止める前に何の保険かを確かめる
給料明細で団体保険が引かれていると知ったら、先にやるのは、行の名前と金額を写して、勤め先の担当に聞くことです。続けるかやめるかは、何の保険かが分かってから決めます。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 団体保険と団体扱いは別
- 全員加入と任意加入がある
- 行を写して担当に3つ聞く
- 個人の保険と同じ紙に書く
- やめるかは分かってから
何の保険か分からないままでも、保険料は来月も同じように引かれます。僕の月1,800円は、1年で21,600円でした。
次の明細が出る前に、行の名前と金額を紙に写してください。中身が分かったら、家の保険の証券と並べて1回見てもらう方法があります。何も変えない、という答えで帰ってきてもかまいません。
給料明細で団体保険が引かれていると知らなかった人は、行を写して勤め先の担当に聞く所から始めてください。僕は証券のない月1,800円を、家の保険の数に入れていませんでした。
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