うなずいているうちに説明が終わり、提案書を渡され、次の回の日にちまで決まっていた。家に帰って「で、どうだった?」と聞かれても、何も言えない。そんな人に向けて書きます。
説明が分からないまま、先へ進めなくて大丈夫です。分からない所で話を止めてもらい、紙に書いてもらって、その日は決めずに持ち帰ってください。
僕は22歳のとき、昼休みの合わせて30分ほどの説明で、分からないまま保険に署名しました。その保険が何の保険なのかを言えるようになったのは、10年後です。
2019年に相談窓口へ行ったときは、紙に線で描いてもらって、初めて自分の保険の形が分かりました。その2つの席の違いと、席で使える言い方を書きます。
保険相談の説明が分からないときは、その場で話を止めてもらってかまいません。分からないままうなずいた僕は、10年のあいだ自分の保険を説明できませんでした。
のろべえ|「みんなの保険見直し体験談」運営者。40歳・メーカーの総務で働く会社員。川崎市で妻と子ども2人と暮らしています。
- 2009年から保険を10年放置
- 夫婦の保険料は月43,600円
- 2019年に窓口を5か所回った
- 見直し後は月19,800円
- 2級FP技能士(2021年合格)
- 住宅ローンアドバイザー
仕事では社内の団体保険の取りまとめと年末調整を担当。証券を開いて、並べて、比べるところから書いています。プロフィールの続きを読む
説明がわからないまま署名した、22歳の僕の失敗談
分からないまま進むと、分からないことは消えずに、あとの年へ送られます。僕がそうでした。22歳の席で何を説明されたかは記録がないので、書くのは僕の側のことだけです。
22歳の僕が説明を聞いた席は、会社の昼休みでした。2009年、職場に来ていた営業の人の話を2回、合わせて30分ほど聞いています。昼ごはんを急いで食べたあとの、残りの時間です。
僕は何を聞けばいいのかが分からず、うなずいていました。分からない所を1つも聞かず、資料を持ち帰って読み直すこともしないまま、申込書に名前を書いています。
| 2009年 | 合計30分ほどの 説明で署名 |
|---|---|
| 結婚後 | 妻に聞かれて 説明できない |
| 2019年 7月 | 更新で上がる 保険だと知る |
| 2019年 8月 | 証券を開いて 表に写す |
結婚してから、妻に「これ、何の保険?」と聞かれたことがあります。僕の答えは「死んだら出るやつ」でした。それより先は、何も言えませんでした。
10年ごとに保険料が上がる形だと知ったのは、2019年7月に届いた封書です。月11,200円が14,600円になると書いてありました。入るときに自分から聞かなかったことを、僕は10年後に封筒で知ったわけです。
営業の人が悪かったとは思っていません。分からないと言わなかったのは僕です。月11,200円を10年、計算すると134万4,000円を、中身を言えないまま払いました。
説明が分からないまま署名した僕は、その保険の中身を10年後まで言えませんでした。分からないと口に出さなかったことが、僕の失敗です。
分からないと言うこと自体が怖くなっているなら、保険の見直し相談が怖いときの備えを読んでみてください。
保険相談の専門用語についていけないとき、席で使える4つの言い方
席で言うことは4つで足ります。止める、書いてもらう、言い直す、今日は決めないと伝える、です。どれも僕からの提案で、22歳の僕は1つも言えませんでした。
分からない所で話を止める
分からない言葉が出たら、その場で「すみません、いまの言葉で止まりました」と言ってください。あとでまとめて聞こうとすると、どこで分からなくなったのかを忘れます。
言葉の意味を全部覚える必要はありません。その言葉が、毎月の支払いと、もらえるお金のどちらに関わるのかだけ聞けば、話に戻れます。
聞き返すのは気が引けると思います。ただ、聞かなかった僕は、10年たってから同じ保険の証券を一から読むことになりました。
紙に書いてもらう
耳で聞いて分からないことは、紙に書いてもらうと分かることがあります。「いまの話を、図か数字で書いてもらえますか」と頼んでみてください。
書いてもらうのは、次の3つで足ります。
- 毎月いくら払うか
- いつまで払うか
- 何のときにいくら出るか
その紙を持ち帰れるかどうかも聞きます。家で家族に見せるとき、自分の記憶より紙のほうが正確です。
自分の言葉で言い直す
説明がひと区切りついたら、「つまり、こういうことですか」と自分の言葉で言い直してみます。合っていれば先へ進み、違っていればその場で直してもらえます。
「ご不明な点はありますか」に「大丈夫です」と答える前に、1行だけ言い直してみてください。言えなかった所が、まだ分かっていない所です。
今日は決めないと先に言う
席についたら最初に、「今日は決めずに持ち帰ります」と伝えておきます。先に言っておくと、分からない所が残っても、その日のうちに答えを出さなくて済みます。
僕は2019年、1か所目で提案がよく見えてその場で決めかけました。申し込んだ店では、持ち帰って妻と決めるよう担当の人のほうから言ってもらえて、助かった覚えがあります。だから読者の方には、自分から先に言っておく方法をおすすめします。
| 場面 | 言い方の例 |
|---|---|
| 言葉で 止まった | いまの言葉で 止まりました |
| 耳では 分からない | 図か数字で 書いてください |
| 区切りが ついた | つまり、こう いうことですか |
| 席に ついた | 今日は決めずに 持ち帰ります |
保険相談の専門用語についていけないときは、分からない言葉が出たその場で話を止めてください。全部の言葉を覚えなくても、紙に書いてもらえば家で見直せます。
聞き返したい所を、手元の紙に印を付けて探す方法は、保険のパンフレットと提案の紙の見方で詳しく紹介しています。
紙に線で描いてもらって分かった、僕が相談した日の体験談
僕が自分の保険の形を初めて分かったのは、言葉ではなく、紙に引かれた線を見たときでした。2019年10月16日、保険見直し本舗の1回目の相談です。
仕事帰りの19時から、聞き取りと整理で約70分でした。机には、8月に自分で作った一覧表も出しています。証券から写すとき、意味の分からない言葉は分からないまま写した表です。
担当の人は、ローンに付く保険でなくなる部分と、そのあとも不足する部分を、線で紙に描いて見せてくれました。ローンは僕が亡くなると保険で完済され、残るのは子どもが独立するまでの生活費と教育費で、足りないのは月10万円ほど、という図です。
3,000万円の保障に10年払ってきたのに、その額が多いのか少ないのかを考えたことがありませんでした。線になって初めて、何のためのお金なのかが見えています。
| 10月16日 | 図を見て メモ帳に写す |
|---|---|
| その夜 | 妻に聞かれて 答えに詰まる |
| 10月30日 | 2回目で 3社の紙を見る |
| 11月9日 | 妻に図を見せ 65歳までと言える |
僕はその図をメモ帳に写して帰りました。その夜、妻に説明すると、「月10万円って、何歳まで?」と聞かれて、答えられませんでした。
分かったつもりで帰って、家で分かっていない所が見つかったわけです。答えられなかったその1行を、次に聞くことのいちばん上に書きました。
2回目の10月30日に並んだ3社の見積もりは、月10万円を65歳まで、という条件でした。11月9日の3回目には、書類を書く前に妻へ図を見せ、65歳までだと答えられています。
保険相談の説明は、紙に線で描いてもらって初めて分かりました。家で妻に聞かれて答えられなかった所を、僕は次の回に聞くことの1行目にしています。
1人で聞いた話を家に持ち帰り、夫婦で確かめる段取りは、最初は1人、あとから夫婦で保険相談に行く進め方で詳しく紹介しています。
分かったかどうかは、家で1行で言えるかで確かめる
説明が分かったかどうかは、席ではなく家で確かめられます。家族か自分に向けて、提案された保険を1行で言ってみる方法です。これは僕のやり方で、公式の決まりではありません。
席では、相手の話に合わせてうなずけてしまいます。僕は22歳で署名したあとも、2019年の1回目のあとも、席を離れてから言えない所が見つかりました。
言ってみるのは、次の3行です。
- だれが困るときのお金か
- いつまで続く保障か
- 保険料はこの先変わるか
3つ目は、僕が10年知らなかった行です。言えなかった行に印をつけて、次の回の最初に聞いてください。全部言えるまで、申し込みの書類は書かなくてかまいません。
申し込みの前に渡される書面について、生命保険文化センターの解説は、分からない点があれば保険会社や代理店に「説明を求めるなどして、申込み前に十分理解しておくことが大切です」としています。
金融庁の監督指針にも、契約の前に渡す書面について「専門用語について顧客が理解しやすい表示や説明とされているか」という確認の項目があります。どちらも2026年10月11日に確かめました。
あなたが受けた説明がこの記述に合っているかどうかを、僕が言うことはできません。分からない所を聞き返すときの支えとして、読んでください。
保険相談の説明が分かったかどうかは、家で1行で言えるかで確かめられます。僕の見直しで金額より大きかった変化は、払っている中身を妻に話せるようになったことです。
聞き直すための次回が負担に感じるなら、保険相談に何回も行くのが面倒なときの進め方を読んでみてください。
説明がわからないままなら、申し込みは次の回にしていい
分からない所が残っているなら、申し込みは次の回に回してかまいません。僕が申し込んだのは、3回目の来店でした。
| 1回目 10月16日 | 聞き取りと整理 約70分 |
|---|---|
| 2回目 10月30日 | 3社の見積もり を持ち帰る |
| 3回目 11月9日 | 家族で来店して 申し込む |
保険見直し本舗の担当の人からは、「持ち帰って奥さんと決めてください」と向こうから言われています。急いで答えを出す場面は、僕にはありませんでした。
同社の公式サイトのよくある質問には、知識がなくても大丈夫かという問いに「まず保険に関する基礎知識からお話しさせていただきます」とあります。別の質問には、相談の回数は2〜3回が平均と書かれています(2026年10月11日確認)。
ほかの窓口の回数や進め方は、それぞれの公式サイトで確かめてください。話す速さが合わないときに担当を替えてもらえるかどうかも、窓口によって違います。
- 分からない所は次の回に聞く
- 書類は言えてから書く
- 合わなければ別の窓口も
分からないまま行かなくなって、そのままにしてしまうのが、僕はいちばんもったいないと思っています。分からなくなった所まで戻って、もう1回だけ聞いてみてください。
次の回のことを考えると気が重い人には、「保険相談の2回目に行きたくない人へ」という記事も用意しています。
説明がわからないままなら、申し込みは次の回に回してください。僕は3回に分けて通い、妻に説明できるようになってから書類を書きました。
別の窓口へ聞きに行く前に相談先の種類を整理したい人は、保険ショップとFP事務所の違いで詳しく紹介しています。
あわせて読みたい関連記事です。
参考記事:保険見直しサービスのおすすめ人気ランキングTOP10
保険相談の説明がわからないまま進むときのよくある質問
- 保険相談の説明がわからないまま進んでいるとき、途中で止めてもいいですか?
-
かまいません。「いまの言葉で止まりました」と、分からなくなったその場で言ってください。あとでまとめて聞こうとすると、どこで分からなくなったのかを忘れます。
- 保険相談の専門用語についていけないのは、自分の勉強不足ですか?
-
そうとは限らないと僕は考えています。僕も証券の言葉を、意味が分からないまま表に写しました。保険見直し本舗の公式サイトには、相談では基礎知識から話すと書かれています(2026年10月11日確認)。
- 保険相談の説明がわからないまま、その日に申し込んでしまいました。取り消せますか?
-
取り消せるかは、契約の条件や手続きによります。申し込んだ保険会社にすぐ連絡し、期限と方法を確かめてください。ここで僕が取り消せるかどうかを判断することはできません。
- 説明がわからないままになりそうで不安です。何も分からない状態で保険相談に行っても大丈夫ですか?
-
行ってかまわないと僕は考えています。僕は、言葉の意味が分からないまま写した表を持って行きました。席についたら最初に、「今日は決めずに持ち帰ります」と伝えておくと楽です。
- 保険相談の説明がわからないとき、何を聞けば話に戻れますか?
-
その言葉が、毎月の支払いと、もらえるお金のどちらに関わるのかを聞いてください。言葉の意味を全部覚える必要はありません。図か数字で書いてもらうのも手です。
- 保険相談の説明がわからないとき、紙に書いてもらうことはできますか?
-
席で頼んでみてください。僕の場合は、担当の人が住宅ローンとの重なりを紙に線で描いて見せてくれました。どの窓口でも描いてもらえるとは、僕には言えません。
- 保険相談の説明がわからないまま帰ってきました。次の回までに何をすればいいですか?
-
提案された保険を、家族か自分に向けて1行で言ってみてください。言えなかった行に印をつけて、次の回の最初に聞きます。僕は妻に聞かれて答えられなかった1行を、次に聞くことのいちばん上に書きました。
- 保険相談の説明が速くてわからないまま進むとき、担当を替えてもらえますか?
-
替えてもらえるかどうかは、窓口によって違います。公式サイトか予約の窓口で確かめてください。僕には担当を替えてもらった体験がないので、手順までは書けません。
- 夫婦の片方だけが保険相談に行き、説明がわからないまま帰ってきたときはどうすればいいですか?
-
紙を持ち帰り、申し込みは2人で確かめてからにする方法があります。僕は1回目と2回目を1人で行き、3回目に家族で来店して申し込みました。そのあいだ、聞いた話は家で妻に伝えています。
- のろべえは、保険相談の説明がわからないまま署名したことを後悔していますか?
-
入ったことそのものより、何に払っているのかを言えなかったことを失敗だと思っています。営業の人が悪かったとは思っていません。分からないと言わなかったのは僕です。
まとめ:説明がわからないままなら、止めて、書いてもらう
保険相談の説明がわからないまま、先へ進めなくて大丈夫です。分からない言葉が出た所で話を止め、紙に書いてもらってください。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 分からない所で話を止める
- 図か数字で書いてもらう
- 家で1行で言ってみる
- 言えない行は次の回に聞く
- 申し込みは次の回でいい
22歳の僕は、合わせて30分ほどの説明でうなずいて署名し、月11,200円の中身を10年言えませんでした。33歳の僕は、紙の線を見て、家で言えなかった1行を次の回に持って行きました。
次の回の最初に、「前回のここから、もう一度お願いします」と言ってみてください。申し込むかどうかは、1行で言えるようになってから決めればよいと、僕は考えています。
保険相談の説明がわからないまま署名した僕は、10年後に証券を開くまで中身を言えませんでした。同じ席にもう一度座るなら、分からない所で止めてもらいます。
\相談は何度でも無料/
分かるまで聞いていい


