夫婦で保険の話し合いができないときは、希望をそろえようとする前に、2人で同じ紙を見る場を1回つくってください。賛成と反対だけがあって、比べる中身が2人の前にないうちは、何回話しても同じ所で終わります。
保険の話を切り出すと相手が黙る、話がほかへそれる、言い合いになる。安くしたい側と手厚くしておきたい側で、毎回同じ所で終わる。時間はあるのに先へ進まない人に向けて書きます。
2009年に入った保険がどんな保険なのかを、僕は妻に説明できないままでした。2014年に結婚したあと、聞かれたときも一言で終わらせていて、その保険の中身を僕から切り出したことは、2019年の8月まで1度もありません。
先に断っておくと、わが家には、保険のことで言い合いになった記録も、希望が割れて決まらなかった記録もありません。話が進まなかったのは、説明できない僕が話を閉じていたからです。妻の気持ちは書かず、書くのは僕の側で起きたことだけです。
夫婦で保険の話し合いが進まなかったわが家で、足りなかったのは話す時間ではありませんでした。僕が、自分の保険の中身を1つも言えなかったのです。
のろべえ|「みんなの保険見直し体験談」運営者。40歳・メーカーの総務で働く会社員。川崎市で妻と子ども2人と暮らしています。
- 2009年から保険を10年放置
- 夫婦の保険料は月43,600円
- 2019年に窓口を5か所回った
- 見直し後は月19,800円
- 2級FP技能士(2021年合格)
- 住宅ローンアドバイザー
仕事では社内の団体保険の取りまとめと年末調整を担当。証券を開いて、並べて、比べるところから書いています。プロフィールの続きを読む
夫婦で保険の話し合いができないのは、2人とも中身を言えないから
話し合いが止まるのは、どちらかの性格のせいというより、比べる中身が2人の前にないからだと僕は考えています。同じ悩みを書いている人の声を読むと、止まり方は「黙る・それる・取り合ってもらえない」と「希望がそろわない」の2つに分けられそうです。
黙る・それるは答えがないから
相手が黙ったり話をそらしたりするのは、答えを持っていないからかもしれません。聞かれる側だった僕は、そうでした。
保険の話を早く終わらせたかったのは、話すのがいやだったからではありません。聞かれても、口に出せる中身が1つもなかったからです。
ここは僕ひとりの例で、あなたの相手が同じだとは言い切れません。ただ、当時の僕に足りなかったのは、話す気持ちよりも、聞かれたことに答えるための材料のほうでした。
安く・手厚くは向きの言葉
「安くしたい」と「手厚くしたい」は、どちらも向きを言っているだけで、どの保険のどこをいくらにするかまでは言っていません。向きと向きでは、比べる物がないので話が先へ進みません。
生命保険文化センターの生命保険の契約にあたっての手引では、見直しの種類が「保障を増やす」「保険の種類を変える」「保障の範囲を拡げる」「保障を減らす」に分けて書かれています(2026年10月7日に確認)。向きが逆に見える2つの希望も、この分け方の上では別々の項目です。
| 希望の言葉 | まだ決まっていない所 |
|---|---|
| 安くしたい | どの保険を 月いくらにするか |
| 手厚くしたい | 何のときに いくら足すか |
減らす話と足す話は、1つの家の見直しの中で両方起きることがあります。僕の家は、重なっていた保障を減らしたうえで、月2,400円の保険を新しく1本入れています。下げる相談の途中で足す提案を受けた話は、保険相談で安くしたいのに増やされた人へに書きました。
正しさを決める話にしない
どちらの希望が正しいかは、この記事では決めません。家族の人数も、住宅ローンのあるなしも家ごとにちがい、僕に言えることではないからです。
- いまの保険を1枚にする
- 同じ紙を2人で見る
- 決めるのはそのあと
この順番にすると、最初の2つは、希望がそろっていなくても一緒にできます。意見が要るのは、3つ目だけです。
1枚にする気はあっても、話せるのが子どもを寝かせたあとの夜だけという家には、夫婦で保険を話す時間がない夜にに、1晩に数字を1つ渡すだけの進め方を書きました。
夫婦で保険の話し合いが止まるのは、賛成と反対だけがあって、比べる中身が2人の前にないときでした。僕は聞かれる側で、答えを1つも持っていませんでした。
妻に保険を説明できず、一言で話を閉じていた僕の体験談
わが家で保険の話が進まなかったのは、言い合いになったからではなく、説明できない僕が一言で話を閉じていたからです。話が動いたのは、2人の前に同じ紙が置かれた夜でした。
結婚後は一言で終わらせた
結婚したあと、妻から、僕の保険が何の保険なのかを聞かれたことがあります。僕が返したのは「死んだら出るやつ」という一言だけでした。
2009年、22歳のときに、職場に来ていた営業の人のすすめで入った保険です。「みんな入っています」と聞いて決めたので、何が起きたらいくら出るのかを、僕は自分の口で言えませんでした。
話はそこで終わり、その保険の中身を僕から妻に切り出したことは、2019年の8月まで1度もないままです。そこから先へ話が行かなかったのは、僕のほうが話を閉じたからだと受け取っています。
- 聞かれたら一言で返す
- 僕からは切り出さない
- 中身は僕も言えない
夫婦の保険料を初めて足して月43,600円だと妻に伝えた2019年8月の夜も、何に払っているのかを僕は答えられず、話は同じ所で止まりました。結婚してからその夜までの5年のことは、新婚で保険を何もしてない夫婦へに書いています。
写した図を2人で見た夜
話が初めて先へ進んだのは、2019年10月16日の夜です。保険見直し本舗の1回目の席で、担当の人が紙に描いてくれた図を、僕はメモ帳に写して帰りました。
住宅ローンに付く保険でなくなる分と、それでも残る不足を、線で分けた図です。残る不足は月10万円ほど、という整理でした。
その夜、図を見た妻から、その月10万円は何歳までの話なのかを聞かれ、僕は答えられませんでした。それでも、僕の一言で終わった日とちがい、2人の前には同じ図がありました。分からない所が図のどこの話なのかがはっきりした夜だった、といまは受け取っています。
| 時期 | 2人の前の物 | 話の行き先 |
|---|---|---|
| 結婚の あと | 僕の一言 | そこで 終わる |
| 10月 16日 | 写した図 | 問いが 1つ出る |
| 10月 30日 | 3社の紙 | 何日かで 決まる |
見る所がちがっても決まった
10月30日の夜は、僕と妻とで、紙の上で気にしていた所がちがいました。この日、同じ条件でそろえた3社の見積もりを、僕は席では選ばずに家へ持って帰っています。
僕の決め手は保険料で、妻が見ていたのは、いちばん高い1社に付いていた「働けなくなったとき」の保障の行でした。その1社といちばん安い1社とでは、月900円の開きがあります(3,300円と2,400円の引き算です)。
条件がそろった同じ紙の上では、ちがいは「月900円でその保障を足すかどうか」という1つの問いになりました。決まるまでに何日かかかり、選んだのは月2,400円の1社です。
妻が手厚くしたいと言った、という記録はありません。書けるのは、妻がその行を見ていた、という所までです。
わが家で保険の話し合いが進んだのは、夫婦の希望がそろった日ではありませんでした。同じ条件の紙が、2人の前に置かれた夜です。
夫婦の希望がそろわないとき、保険の話し合いの前にそろえる3つの手順
先にそろえるのは希望ではなく、2人が見る紙です。下の3つは、わが家の経過をふり返って僕が考えた順番で、当時このとおりに動いたわけではありません。
いまの保険を1枚に写す
最初にやるのは、家にある保険を1枚の紙に写すことです。写す作業に意見は要らないので、希望がそろっていない2人でも一緒にできます。
- 入った年と契約者
- 保険の種類と保障の内容
- 月の保険料
僕の表は2019年8月の手書きで、紙はコピー用紙、線はボールペンです。保障の内容の列は、証券に書かれた言葉をそのまま写しています。写しただけでは、僕は中身を説明できませんでした。
希望を行と金額に直す
次に、それぞれの希望を、表のどの行をいくらにしたいのか、という形に言い直します。向きの言葉のままでは、相手は賛成か反対かしか返せないからです。
| 言い方 | 直した形 |
|---|---|
| 安くしたい | どの行を 月いくらに |
| 手厚くしたい | 何のときに 月いくら |
| このままで | 残す理由を 1行で |
直せない行があっても、相手を責めないでください。僕は自分の名義の保険で、1行も直せませんでした。直せないのは、やる気がないからではなく、材料がないからです。
保険の言葉を勉強してから話そうと考えている人は、FP3級を取ったら保険は見直せるかも読んでみてください。
直せない行は席で聞く
2人とも直せなかった行が、相談の席で聞くことになります。聞くことが紙に書いてあれば、希望がそろっていなくても席には着けます。
保険見直し本舗の保険相談の流れを開くと、予約の次の段階は「証券確認+アドバイス」で、説明には「現在加入されている保障内容の確認とアドバイスをさせていただきます」とあります。ページの下のほうには「保険の見直しが必要ない場合もあります」というただし書きも付いています(どちらも2026年10月7日に確認)。
この流れの上では、提案より先に、いまの保険の確認があります。2019年の僕の1回目も聞き取りと整理で約70分かかり、保険料の数字は次の回でした。席の進み方は、保険相談に行ってみた体験談に順に書いています。
夫婦の希望がそろわないときは、希望を表の行と金額に言い直してみてください。2人とも直せなかった行が、保険相談の席で聞くことになります。
希望がそろわないまま夫婦で保険相談に行ってよいと僕が思う理由
希望がそろうのを待たずに、夫婦で1回、同じ席に着いてよいと僕は思っています。わが家は1人で聞いた話を家で伝え直す形でしたが、いまなら最初から2人で同じ紙を見ます。
2019年11月9日、保険見直し本舗の3回目に、妻と3歳の長男、5か月の長女と一緒に行って申し込みました。1回目と2回目に席へ着いたのは、僕1人です。
1人で聞いた回のあとは、家で妻に伝え直しています。図を見せた夜に僕が答えられなかった問いは、僕が席で聞きそびれていた所でした。
- 同じ説明を2人で聞ける
- 問いをその場で聞ける
- 家で伝え直さずに済む
上の3つは、わが家がそうしたという話ではなく、伝え直した僕があとから思ったことです。11月9日の席で妻が何を話したかは、書ける記録がないので書きません。
保険見直し本舗のよくあるご質問で回数のことを確かめると、「相談回数は2~3回が平均となっております」とあり、同じ答えの中に「何回でもご相談を承ります」という言葉も入っていました(2026年10月7日に確認)。1回で2人の答えをそろえなくてよい、と僕は読みました。
席で、どちらの希望が正しいかを担当の人に決めてもらおうとはしないでください。決めるのは、家に帰ってからの2人です。聞くだけで帰ることに引っかかりがある人には、保険見直し本舗は相談だけでも平気かのほうで公式の記載を確かめています。
| 予約で 伝える | 夫婦で行く 希望が2つある |
|---|---|
| 持って 行く | 証券と 写した表 |
| その日に 決める | 次に聞くこと だけ |
希望が2つあるときに、席でどう進めてもらえるのか。そこは店や担当の人でちがうと思うので、予約のときに聞いてください。
席で夫が不機嫌になる、途中で帰りたがるというときの段取りは、保険の窓口で夫が不機嫌になったときの記事に書きました。
見直しのあと、わが家でいちばん変わったのは金額ではありません。何に払っているのかを、僕が妻に説明できるようになったことです。
夫婦の希望がそろわないままでも、保険相談の席には2人で着けると僕は思います。わが家は僕が1人で2回聞き、家で妻に伝え直してから、申込の日だけ夫婦で行きました。
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参考記事:保険見直しサービスのおすすめ人気ランキングTOP10
夫婦で保険の話し合いができないときのよくある質問
- 夫婦で保険の話し合いができないのは、仲が悪いからですか?
-
僕はそう思いません。わが家は言い合いをしていないのに、2009年に入った保険の中身は、2019年の夏まで夫婦の話になりませんでした。足りなかったのは、僕が口で言える中身と、2人で比べられる紙です。
- 夫婦で保険の話をすると、相手が黙ってしまいます。
-
黙る理由は、僕には言い切れません。聞かれる側だった僕は、答えを持っていなかったので、一言で話を終わらせていました。中身を聞くより、証券を一緒に出す所から始める形があります。
- 保険を安くしたい夫と手厚くしたい妻で、話し合いがまとまりません。
-
どちらが正しいかは家ごとにちがうので、僕には言えません。「安く」「手厚く」を、表のどの行を月いくらにしたいのか、という形に言い直すと比べられます。直せない行は、相談の席で聞いてください。
- 夫婦の希望がバラバラのまま、保険相談に行ってもいいですか?
-
行ってよいと僕は思います。保険見直し本舗の相談の流れには、プランの提案の所に「ライフプランやご希望をしっかりヒアリングした上で」と書かれています(2026年10月7日に確認)。希望が2つあることは、予約のときに伝えてください。
- 夫婦で保険の話し合いをするとき、最初に何を決めればいいですか?
-
最初は何も決めず、いまの保険を1枚の紙に写します。僕の表は、入った年・契約者・保険の種類・保障の内容・月の保険料の5列でした。決めるのは、同じ紙を2人で見たあとで足ります。
- 夫婦の保険の話し合いは、どのくらいの期間で決まりましたか?
-
最初の相談の席から申込の日までは24日でした(2019年10月16日から11月9日までを数えた計算です)。そのあいだに、図を見た夜、3社の紙を見た夜、申込の前の晩がありました。話した回数までは数えていません。
- 夫婦で保険の話し合いが言い合いになったら、どうすればいいですか?
-
わが家は言い合いになっていないので、体験としては書けません。僕なら、その日は何も決めずに、金額と保障が1枚で見られる紙を先に用意します。勢いのまま解約や申込をするのだけは、待ってください。
- 夫が保険の話し合いに乗ってくれません。1人で決めてもいいですか?
-
だれの保険をどう変えるかで、要る手続きがちがいます。だれの同意や署名が要るかは契約と会社で変わるので、保険会社か相談の窓口に確かめてください。決める前に、写した表だけは見せておくほうがよいと僕は思います。
- 夫婦の保険の話し合いに、第三者を入れたほうがいいですか?
-
わが家は、相談の席で描いてもらった図と、同じ条件の3社の紙が入ってから話が進みました。どちらかの味方をしてもらうためではなく、2人が同じ物を見るために使った、というのが僕の受け取りです。保険見直し本舗の相談の流れでは、証券の確認と提案とのあいだに「ここからはご希望の場合のみ」と書かれた区切りがあります(確認は2026年10月7日)。
- 夫婦で保険の話し合いをして、何がいちばん変わりましたか?
-
金額より、何に払っているのかを僕が妻に説明できるようになったことです。夫婦の保険料も下がりましたが、下がったのはわが家の場合で、ほかの家に当てはまるとは言えません。
まとめ:夫婦で保険の話し合いができないときは、先に同じ紙を見る
夫婦で保険の話し合いができないときは、希望をそろえる前に、いまの保険を1枚に写して、2人で同じ紙を見ます。どちらが正しいかを決めるのは、そのあとで足ります。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 進まないのは中身が言えないから
- 希望は行と金額に直す
- 正しさを決める話にしない
- 直せない行は相談の席で聞く
- そろわないまま席に行ってよい
決まらないまま月をまたいでも、保険料は同じ額で出ていきます。僕は2009年に入った保険を妻に説明できないまま、10年のあいだ払いつづけました。
最初の1歩は、証券を出して、月の保険料を1枚の紙に写すことです。2人とも言い直せなかった行は、証券と表を持って相談の席で1回聞けば、家で話す材料になります。
夫婦で保険の話し合いができなかった僕の家は、希望をそろえてから動いたのではありません。同じ紙を2人で見てから、話が先へ進みました。
\相談は何度でも無料/
夫婦で証券を持って1回


